クラタタカシのブログ

この文章に意味はありません

何の気なし、良いお年。

気づけば年末になっていました。
あっという間にこの時期になっていたように書いていますが、このブログのことは頭の片隅で気にしていました。
ずっと提出していないのに咎められない宿題のように、心を苛める錘になっていたのです。
僕は教室の隅で極力先生と目を合わさないように過ごす男子中学生でした。
所持している武器は、「やって来たけど家に忘れました」しかありません。瞬殺です。
大人になった今では噴飯ものの言い訳で、最早憐れみすら覚えます。


という訳で、年末です。
多くはありませんが、仕事をご一緒させていただく色んな会社、部署、個人の方と忘年会を行う日々です。
もう年内は会わない方も多く、その方たちはお約束の言葉を残して帰路についていきます。

「良いお年を」

しみじみと良い言葉ですよね、良いお年を。
「良いお年をお迎えください」の略だそうです。
「Happy new year」も新年明けには普通は言わず、幸せな新年を迎えてくださいという意味で年末に使用します。


けど、別にそんなことを言われなくても死なない限りは勝手に年は明けます。
しかも残り数日で状態が転換することはほぼないでしょう。
今悪い人は恐らく年明けも悪いですし、今良い人は帰路で車に撥ねられない限りはだいたい良い状態で年明けになると思います。

テスト開始10分前に健闘を祈ると言われても、既にだいたいの結果は決まっているのと一緒です。
そんな言葉に意味はありません。


外見上今悪い人に「良いお年を」と挨拶するべきなんでしょうか。

酷な気がします。
イムリミットは年明けの瞬間ですから、除夜の鐘と共にエネルギーを持て余した若者が無意味にジャンプし始めるまでになんとか状態を好転させなければなりません。
はっきり言ってほぼ無理でしょう。
八つ当たりに宙に浮いた若者を大気圏に飛ばしかねません。
「年を迎えることに意味があります」とか、「良い悪いは自分で決めるんです、あなただけのニューイヤーを」とか言ってあげるのが優しさかも知れません。


逆に外見上今良い人に「良いお年を」と挨拶するべきなんでしょうか。

自分で自覚出来る程、良い状態の時にそんなことを言われたらどうなるでしょうか。
答えは調子に乗ります。
そんなことないとか、白々しい反応は見たくありません。お前達はいつもそうだ。

あなたは部活のエースで、体調は万全。自分でも今乗っていると自覚出来る状態です。
部室に向かう途中、知らない後輩の女の子達に「明日の試合、頑張ってください!」とか言われます。


はい、調子に乗りますね。がっかりです。


露骨に部室で自慢し、勝手にその女の子達を彼女候補にするに決まっています。
ベンチ入り出来なかった同性の後輩にも「明日の試合、勝てるといいですね。応援してます」と言われ、「バーカ、俺を誰だと思ってんだよ」とか言ってしまうに決まっているんです。
は?誰だよ。斎藤さんかよ。
恥を知るべきです。

という訳で手放しで彼の幸運を祈るべきではありませんし、誰しも褒めたら伸びると思ったら大間違いです。
ここは少し突き放して、「そんなことではまだまだ、良いお年は遠いですね」とか、「井の中の蛙良いお年を知らず、か…」とか言ってみるのがいいかも知れません。
『良いお年』を『全国(大会)』に置き換えると丁度いいですね。
全国のレベルを知る、先輩や監督の厳しくも愛のある檄に感じます。
それかシンプルに「殺すぞ」でもいいかも知れません。


長くなりましたが、全ては仕事と飲み会で終電を逃した僕の暇つぶしです。
仕事や面倒事、心配事が全て片付いて無事に皆さんと新年を迎えられることを祈っています。
最後まで読んでくれて有難うございました。


皆様、良いお年を。