クラタタカシのブログ

この文章に意味はありません

私が賢明でありますように。

お久しぶりです。
このブログも含めて、あらゆるSNSやメッセージをほぼ見ない、更新しない日々が続いて気づけば数ヶ月が経過していました。以前から約束していた旅行や冠婚葬祭だけ参加して、他は自分のためだけに時間を使いました。
連絡をしてもらっていた方、申し訳ないです。これから返していこうと思います。

先月末で数年間勤めてきた会社を退職しました。
2018年の末頃には退職することを決めていたのですが、3月までという話がまとまらず、更には6月までという話も駄目で、結果的に決算期に当たる10月まで在籍することになってしまいました。
加えて退職すること自体は決定事項だったので、その期間の年俸査定は下げられるというおまけつき。税金払うのが結構大変で、手取りだと最低の年だったかも知れません。

今日はそういう愚痴が書きたかったわけではなく、組織の中の人間としてどういうことを思ってきたのか記録しておこうと思い、このブログを書いています。
袋小路になってしまったとき、読み返して賢明な判断ができますように。



人生には3つの最大制限があると思っています。
『金』、『時間』、『健康』です。
この内1つでも欠ければ、自分の意思決定や自由に大きな制限を与えます。仕事や人や環境によって、この中の一つでも自分から奪われていると感じる場合には、速やかに離れた方がいい。
損切りと感じるような場面でも、速やかに決断したほうが無難です。
『金』は取り返せるが、『時間』と『健康』は取り返せません。『金』の本質は循環ですが、『時間』は消費、『健康』はゼロサム。この性質も十分に考慮した方がいいと思います。


過ちを犯した場合には、意識的に保身を止める、徹底的に義理を通して短期的な信用を捨て長期的な信用を得た方がいいです。
真に積み上げてきた実績を台無しにするかは、この選択で変わります。
また、何よりも保身のために秘密を作る行為は自分自身に重い負荷をかけます。常に頭の片隅に消えない問題が残り、パフォーマンスを低下させ、最終的に精神面の健康を失います。
オープンでいることは自分の精神的安全性を担保します。
減点主義の評価体制ではなく、加点主義の環境に身を置かなければオープンでいることは難しいと思います。


役職は飽くまで役割です。負えるのは職務上の責任であり、経営結果に対する責任は取れません。
勤め人である限りリスクを負えないのだから、リターンは基本的にありません。
冷静に自分の行動のリスクとリターンが見合っているか、考えた方がいい。
但し、エクイティ面での報酬がある場合は別です。自分が取るリスクやコストが大きなリターンとなり得るので、どうするべきか意思決定するべきです。


最後に、あらゆる面で追い詰められたときに自分を周りから遠ざけないことです。自分を遠ざける原因は殆どの場合、自分のプライドです。惨めな自分を晒すことに我慢できない、周りの人間に失望されたくないから、自分を世間から隠蔽したり最悪そのまま消えてしまうのだと思います。
少し前に海外のYouTuberである、Etikaさんという方が自殺しました。自殺の前にinstagramのストーリーに動画を投稿しており、その心情は僕もよく判ります。
YouTubeに日本語字幕付きで転載されていたので、貼っておきます。特にショッキングな内容ではありません。

www.youtube.com

周りからの評価や見え方と、自分自身の実態に差が出来すぎたときにその段差を自分から降りていくには相当の勇気が要ります。(高低差が逆の場合にも相当苦しいと思いますが)
自分を誰も知らない場所に行ってしまいたいという願望も、周りからの評価や見え方をリセットして楽になりたいということだと思います。ただ、現実的にそんなことはできません。Etikaさんのように自殺する方が手段としては容易です。
対策としては意識的にプライドを捨てることと、仮に自分が落ちぶれたとしても態度を変えない人たちを思い返すことです。
それは家族かも知れないし、昔からの友人かも知れません。
収入の高い仕事も、地位も、親しい友人や家族を得るよりもずっと容易に手に入るものです。何よりも貴重なものを自分から遠ざけるべきではありません。



僕と僕の友人たちが皆、自由で幸福でありますように。
選択を誤りませんように。
ちなみに僕は今とても元気ですし、仕事も楽しくやっていますのでご心配なく。ではまた。