クラタタカシのブログ

この文章に意味はありません

神様よくわかりませんでした。

森博嗣がここ2年くらい、社会人になってから好きです。
講談社の文庫シリーズはカバーを含めて好きで、いつか書斎を持ったらディスプレイしようと思っています。

最近だと「SMシリーズ」と「Vシリーズ」が映像化されていましたね。
すべてはFになる、綾野剛のやつです。
主人公はそれぞれ違うんですが、世界観は一緒です。
時代だけ少し異なっており、この辺はネタバレに繋がるんですが、上手く隠されているなと感じます。
言われて読み返してみると、確かに……って感じになるのです。

全シリーズを通して重要なキーワードは一人の天才。
キーワードというか最早世界観でしょうね。
最近登場した、講談社タイガの「Wシリーズ」もやはり登場しました。
森博嗣の最大の功労はそのキャラクターを生み出したことだというファンもいるくらいですが、僕も共感します。
犀川もかなり好きで、萌絵と犀川より、個人的には犀川と四季の方がカップリングとしては好ましい。
まあそんな要素はおまけに過ぎないんで、どうでもいいんですが。

動機を追求しないのも、森ミステリーの特徴です。
他社の心情を想像したところで意味は無いし、それは客観から見た後付けでしかないからです。
どこまでも合理的。
登場人物は殆どが科学者なので、無駄なことはしないのです。
犯人が誰かすら明言しない話すらあります。
それでは何がこのミステリーには重要なのか。
正直よくわかりません。
森博嗣もわかっていないのか、それとも重要なことなどないのか、どちらかだと思います。

話が長く、核心に触れるまでが長いか核心にはたどり着かないで意味なしジョークが出てくることが多いので、王道ミステリーが好きな方には物足りないというか肩透かし感があるかも知れませんがお勧めです。
この世界観に嵌まれば、キャラクターも愛らしく感じてきます。
会話も日常会話ではこの形容詞使ったことありませんが、ユーモラスです。
面白いのではなく、ユーモアがあるのです。

ユーモア - Wikipedia

僕自身そもそもユーモアって何だ、と調べてしまいました。
もしくはアイロニカルでしょうか。
もしかしたら、言い回しに苛々する人もいるかもしれません。

個人的偏見では、有川浩を好きな人は多くの場合森博嗣が苦手です。
逆に森博嗣が好きな人は有川浩が苦手です。
もちろん私は後者です。
太陽に焚かれる吸血鬼のように目と心が潰れ、優しさに触れた受刑者のように己が半生を悔いたくなります。

まあなんにせよお勧めです。
同じく講談社タイガから西尾維新も新シリーズ出していました。
西尾維新森博嗣の偏愛者ですから、きっと嬉しいでしょうね。
西尾維新はクビキリシリーズだけ読んだことがあります。
物語シリーズも完結したら読んでみたいと思っています、買うの恥ずかしいですが。

それではまた。